『精神疾患言説の歴史社会学――「心の病」はなぜ流行するのか』(2013、佐藤雅浩)の簡単な感想

精神疾患言説の歴史社会学: 「心の病」はなぜ流行するのか 作者: 佐藤雅浩 出版社/メーカー: 新曜社 発売日: 2013/03/30 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (8件) を見る 情報量が多くて複雑な本だったので、要約はせずに自分が気になったところだけメ…

僕がシェアハウスに住むのをやめて彼女と同棲するに至った理由、今後の戦略

ホリィ・センです。 突然ですが、僕は今、恋人と同棲しています。僕は2015年の4月から今年のある時期まではシェアハウス「サクラ荘」に住み続けていました。だから「いつの間に」と思う方もいるかと思います。10/27(土)17時~の「ポスト・コミュニティスペ…

10/8『「男らしさ」の快楽――ポピュラー文化から見たその実態』読書会レジュメ

西井開さん twitter.com が主催しているメイル・セクシュアリティーズ研究会において、10/8(月・祝)に『「男らしさ」の快楽――ポピュラー文化から見たその実態』の読書会が行われた。 この本は大ざっぱに言えば、「男性学」に分類されるものである。しかし…

『当事者研究と専門知』読書会第一回(9/7)の個人的感想メモ

友人のべとりんが『当事者研究と専門知』読書会を開くということで、面白そうなのでskype参加した。当事者活動を実際にやっている人とかも参加してて実りのある内容だった。以下、個人的な感想メモを記す。 1.平井秀幸「ハームリダクションのダークサイドに…

アンコール複借論争~ホリィ・セン×借金玉イベントに蘇る複素数太郎~

予定されていた「複素数太郎借金玉イベント」が中止になりました。複素数太郎の代わりに僕、ホリィ・センが登壇することになりましたが、僕は複素数太郎借金玉イベントを開く意義が未だにあると思っています。 この記事ではまず、複素数太郎がイベントから外…

男性多数の(≒ホモソーシャルな)集団における女性の困難~サークルクラッシュ同好会の人間関係を例に~

要約: サークルクラッシュ同好会には「女子グループ」が苦手だった女性が集まりがち→彼女らは「男性多数の集団」に入っていく もっと一般化すると、男性多数で女性を性的に消費する「ホモソーシャル」の構造が背景にはある。ホモソーシャル集団においては女…

「メンヘラ.jp」の意義と批判まとめ

要約: 1.メンヘラ.jpは「メンタルヘルスに問題を抱える当事者」に対して、自己表現、承認、情報提供の場になっているので大事。しかもメンヘラ.jpでしか届かない人に届いてるのでは。 でも、三つ批判がある。 2.「メンヘラ」という「つながり」が悪い方向に…

恋愛をめぐる「許可主義」について(サークルクラッシュ同好会会誌第六号『他の男とはセックスしてるクセに俺にはヤらせてくれない女が憎い』より)

ホリィ・センです。 サークルクラッシュ同好会の会誌最新号(第六号)を二つの場所で売ります↓ ①コミックマーケット93(東京ビッグサイト)の三日目(12月31日(日)10~16時)の東6-ニ-19bにて ②第二回文学フリマ京都(京都市勧業館「みやこめっせ」1F 第二…

『「意識高い系」の研究』古谷経衡 読書メモ

ねちっこい文体でひたすら承認欲求とルサンチマンの話をする本といった感じ。森見登美彦みたいな文体だ(言いすぎか)。 土着性や親からの相続(とりわけ不動産)の差を根拠に、「リア充=階級」であるという図式を提出している。そして、リア充とは「彼女が…

僕の人生を大きく変えたメンヘラ神との思い出

サークラアドベントカレンダー3日目、ホリィ・センです。 「こじらせ自分語り」がテーマだそうで、僕の中でこじらせの定義は「他者にあまり理解されにくい複雑なこだわり」みたいな感じですかね。と言っても、今回はそういうテーマに回収されるのか微妙です…

ねほりんぱほりんサークルクラッシャー回を読み解く(後編)

前回、ねほりんぱほりんで語られていたことから読み取れる背景を分析しました。しかし、そこには「語られていなかった」ことがいくつもありました。 まず第一に、番組では「あのサークルにおいて、なぜサヤカさんは7人と関係を持つことになってしまったのか…

ねほりんぱほりんサークルクラッシャー回を読み解く(前編)

とうとうNHKで「サークルクラッシャー」が取り上げられましたね。サークルクラッシュ同好会を運営し、啓発活動(?)を続けてきた自分としては嬉しい限りです。 「サークルクラッシャー」という言葉がどのような経緯で生まれたかについては nikkan-spa.jp で…

たまたま金沢に行った際に、展示「インストール インストール RE: / 主体性の輪郭」に行った感想

10月の最初の方、たまたま誘われて金沢に行っていた。それで「インストール インストール RE: / 主体性の輪郭」という展示に行ってきた。 展示している主のNanageo/さんのホームページに展示の感じや情報(ステイトメントとか)が載っている→ http://naganeo…

京大生必見! 2017年NF統一テーマに隠された真実

2017年の京大11月祭(NF)統一テーマが発表された。以下である。 戦争に加担した大学から平和を希求する大学へ軍事研究するヒマがあったら、みんなで肩組んで騒ごうぜ! このテーマについての批判が相次いでいる。主張内容の薄さもさながら、左翼的な臭いも…

もはや「シェアハウス」ではないものに向けて――「駆け込み寺」から「家族」へ

この文章は僕の運営しているオープンシェアハウス・サクラ荘の季刊誌「季刊サクラ荘」第二号に寄稿した文章です ホリィ・センです。この文章ではこれまで日本で行われてきたシェアハウス的実践の歴史を軽く振り返り、過去の教訓に学ぶことで、僕がサクラ荘に…

10日間の瞑想合宿に行ってきました

10日間のヴィパッサナー瞑想合宿に行ってきました。ヴィパッサナーというのは「客観的に観察する」ぐらいの意味です。何を客観的に観察するかっていうと自分の呼吸と身体の感覚です。 具体的な瞑想法は適切な指導者しか教えちゃいけないっぽいので割愛します…

サークルクラッシュ同好会の会長をやめます

ホリィ・センです。突然ですがそろそろサークルクラッシュ同好会の会長を辞めて、誰かに引き継ぎたいです。 2012年4月からこの団体を始めてずっと会長を名乗ってきましたが、もう年齢的にはアラサーです。最近18,19歳の人とまともに会話できなくなったのを感…

『生きてるものはいないのか』をドキドキぼーいずがやってたので感想

アトリエ劇研で6月10日14時に観た。なんかこれを最後に2年ぐらい休止するらしいので観れてよかった。 思えば、ドキドキぼーいずを『愛と退屈の国』で初めて観て、その後『じゅんすいなカタチ』を観て、本間くんが演出してる『(おわりたい)漂流』も観に行っ…

西沢大良「近代都市の根拠――新型スラムと二一世紀の都市の課題」(『「シェア」の思想/または愛と制度と空間の関係』p26-52)の個人的レジュメ

個人的なレジュメなので網羅的ではないし、僕個人による言い換えも多いですので注意。 「シェア」の思想/または愛と制度と空間の関係 作者: 編集協力門脇耕三,西沢大良,千葉雅也,國分功一郎,吉村靖孝,青井哲人,猪熊純,中川エリカ,仲俊治,西田亮介,橋本健史,…

背伸びとしゃがみのススメ

世間には学生向け○○だとか、13歳からの○○だとか、10代のための○○だとか若い人に対して上から目線でアドバイスしてやろうという本がいっぱいある。 本に限った話ではなく、おおよそ「教育」をしてやろうという人にはよく見られる態度だと思う(教育者をディス…

シェアハウスとメンヘラ

この文章はオープンシェアハウスサクラ荘が発行しているフリーペーパー的なもの、「季刊サクラ荘」の第一号に寄稿した文章です。サブタイトルをつけるとするなら、「架橋としてのメンヘラ概念とシェアハウスの居場所・自立機能」みたいなところでしょうか。 …

「声優史における悠木碧の位置づけ」を書く前のメモ(テキトー

ぶど子の衝撃 俗/聖を両立する悠木碧:二重人格キャラ(柳生十兵衛、プラチナなど)、ロリババア的キャラ(紫、ミナ、ヴィクトリカ、幼女戦記など)、超越的力を持った少女(立花響、鹿目まどかなど) 遊としての悠木碧:ノドまで使った過剰な声の使い分け…

印象論に満ち満ちた声優史

メモみたいな文章です。 キャラクターを演じる声優たちにおいて主流の声や演技のタイプが歴史的に変化してきたように感じる。それは大きく三つに分けられるように思われる。それが以下だ。 ①芯のある声(~90年代末頃) ②複数の声(90年代末頃~00年代頃) ③…

「変な男にばかり好かれる女」を知るための10のポイント

togetter.com 変な男にばかり好かれる女性が話題なようです。 リンク先の漫画に描かれている「変な男」には「浮気をするクズ男」(僕はよくバンドマン系クズと呼んでいます)と「キモいオタク」(とりわけ「空気が読めず」に特攻してくるタイプ)が描かれて…

大学生ならシェアハウスをやろう~シェアハウスのメリット・デメリット~

この文章は、僕が運営しているオープンシェアハウスサクラ荘のフリーペーパー的なもの、「季刊サクラ荘」創刊号に載せた文章です。 はじめに 「シェアハウスに興味があるけど、実際やるとなると一歩目を踏み出せない」。あるいは、「そもそも一緒に始める友…

ブルーエゴナク『ラッパー Rapper』感想

今日はアトリエ劇研へ演劇を観に行った。ブルーエゴナクの『ラッパー Rapper』という作品。久々に面白い作品を観たので感想を書く。「考えさせられる」作品という感じではなかったので、箇条書きで。 ●役者がみんな上手かった。特に主役の野村明里さんは、第…

ただの日記

昨日の夜、演劇の稽古が終わって京都駅に向かうバスに乗る。22時ぐらいに着く、と母親にメールを入れる。最寄り駅に着いて実家へ。ご飯を食べてなかったので、冷凍食品をいただく。母親が自分の部屋に布団を用意しておいてくれた。従来自分が使っていたベッ…

ハッピーサイエンスユニバーシティ(幸福の科学大学)のオープンキャンパスに行ってきたレポ

夏休みですね。高校生の長期休暇に合わせて、大学はオープンキャンパスの季節です。実は僕はオープンキャンパスというものにはほとんど行ったことがなくて、なぜか関東の大学のオープンキャンパスにオフ会がてら行ったことがあるだけです。今回も同じような…

上手な悪口の言い方

「あなたの悪口を言う人より『あなたの悪口を言っていたよ』報告してくる人の方があなたに害を与える可能性が高い」という言葉を、人間関係で困ったときいつも思いだす。— かる (@Tuna__chan) 2016年6月20日 このツイートがリツイートで流れてきて、面白いツ…

『屍鬼』上映会 個人的まとめ

サクラ荘で『屍鬼』のアニメ上映会がありました。僕は2クール目だけ参加したんですけど、6年前に観たことあってWikipediaで復習したら思い出しました。『屍鬼』は僕の好きな声優である悠木碧さんが出てるアニメというのもあるんですけど、普通にすごく面白い…