3つ前の記事で「教養・常識・美的センスがないことへの劣等感」の話をしました。僕は具体例として漫画を挙げましたが、実際のところそういった文化資本の蓄積は、「少年時代にどういうコンテンツに触れてきたか」に大きく左右されると思います。
そこで今回は僕の少年時代について語りたいと思います。僕の少年時代を一言で言えば「中二病」という言葉でまとめられると思います。それは、みんなが知っている作品や話題、すなわち「共通言語」をことごとく無視してきたということです。いや、それどころか「共通言語」だからこそ僕は嫌がったのだと思います。
僕はブログとは違うところでこのテーマの自分語りをしたことがあります。2年半前、漫トロピーブログにおけるクリスマスアドベントカレンダーにて、です。具体的な記事は下4つです。
これら4つの記事はホリィ・セン少年の中二病時代を語ったものです。2年半前の調子に乗った文体なので恥ずかしいですが、もし興味があれば読んでいただけると幸いです。それぞれRPG、恋愛、ネット歌手(「歌い手」の前身)、精通を取り上げて語っています。
要約するならば、僕はRPGが好きで、(みんなが任天堂64をやる中)ファミコンやスーファミ、RPGツクールなどを中心に2DのRPGばっかりプレイしてきた。keyやセカイ系が好きなネット出会い厨となり、周りからズレた恋愛観を培ってきた。視覚媒体よりも音声媒体が好きで、ネット歌手やネット声優を追ってきた。ドラゴンボールの中ではヘタレ噛ませ犬キャラのヤムチャが好きで、ヤムチャ小説の二次創作スレにハマっていた、ということです。
ここから分かるように僕は相当の「あまのじゃく」でした。多数派(みんな)に好まれる作品をどういうわけか避けてしまい、少数派になろうとばかりしてきました。
小学生の頃から「男子は青色、女子はピンク色になるのはなんで?」という疑問を持ったり、「みんなと同じことをしたくない」と思ったりしてきたということはどこかで書きましたが、それがもっとも弊害となったのがこの「触れてきたコンテンツ」の部分だと思います。
しかも、三つ前の記事でも書きましたが、僕はおそらく「サブカル」にすらなれていません。「みんなと同じことをしたくない」をこじらせた結果、「どんな文脈にも回収されたくない」になったのだと思います。
それが今や、「教養・常識・美的センスがないことへの劣等感」、すなわち「みんなが知ってることを知らないコンプレックス」に悩まされているのだから難儀なものです。結論としては「みんなが知ってること」をこれから頑張って学んでいこう、ということにはなりましたが、なかなか気持ちの整理がつきません。そこで、僕は気持ちの整理のために、この「中二病」を回顧(懐古)し、墓標としての自分語りをしようと決めました。
具体的にはこれから7つの連載をやります。
①追ってきたホームページやサイト(特にテキストサイト)
③ボクっ娘萌えから男の娘、ショタを通り、関係性萌え(カプ厨)へ
⑥ネット声優をやってきた記録と「ワナビ」について
といったところです。まだ増えるかもしれません。暇なときに書きます。ご期待ください(誰も期待してない)