満足することが嫌いです

「『足るを知る』という生き方は正しいのかどうか」ということを、だいぶ前からずっと考えていた。 例えば、高校生のとき現国の時間に森鴎外の『高瀬舟』を読んだ。弟殺しの罪を着せられた喜助を「不思議なのは喜助の慾のないこと、足ることを知つてゐることである」と庄兵衞は評した。 また、ある日ブータン王国の国王が…