2017-01-01から1年間の記事一覧

恋愛をめぐる「許可主義」について(サークルクラッシュ同好会会誌第六号『他の男とはセックスしてるクセに俺にはヤらせてくれない女が憎い』より)

ホリィ・センです。 サークルクラッシュ同好会の会誌最新号(第六号)を二つの場所で売ります↓ ①コミックマーケット93(東京ビッグサイト)の三日目(12月31日(日)10~16時)の東6-ニ-19bにて ②第二回文学フリマ京都(京都市勧業館「みやこめっせ」1F 第二…

『「意識高い系」の研究』古谷経衡 読書メモ

ねちっこい文体でひたすら承認欲求とルサンチマンの話をする本といった感じ。森見登美彦みたいな文体だ(言いすぎか)。 土着性や親からの相続(とりわけ不動産)の差を根拠に、「リア充=階級」であるという図式を提出している。そして、リア充とは「彼女が…

僕の人生を大きく変えたメンヘラ神との思い出

サークラアドベントカレンダー3日目、ホリィ・センです。 「こじらせ自分語り」がテーマだそうで、僕の中でこじらせの定義は「他者にあまり理解されにくい複雑なこだわり」みたいな感じですかね。と言っても、今回はそういうテーマに回収されるのか微妙です…

ねほりんぱほりんサークルクラッシャー回を読み解く(後編)

前回、ねほりんぱほりんで語られていたことから読み取れる背景を分析しました。しかし、そこには「語られていなかった」ことがいくつもありました。 まず第一に、番組では「あのサークルにおいて、なぜサヤカさんは7人と関係を持つことになってしまったのか…

ねほりんぱほりんサークルクラッシャー回を読み解く(前編)

とうとうNHKで「サークルクラッシャー」が取り上げられましたね。サークルクラッシュ同好会を運営し、啓発活動(?)を続けてきた自分としては嬉しい限りです。 「サークルクラッシャー」という言葉がどのような経緯で生まれたかについては nikkan-spa.jp で…

たまたま金沢に行った際に、展示「インストール インストール RE: / 主体性の輪郭」に行った感想

10月の最初の方、たまたま誘われて金沢に行っていた。それで「インストール インストール RE: / 主体性の輪郭」という展示に行ってきた。 展示している主のNanageo/さんのホームページに展示の感じや情報(ステイトメントとか)が載っている→ http://naganeo…

京大生必見! 2017年NF統一テーマに隠された真実

2017年の京大11月祭(NF)統一テーマが発表された。以下である。 戦争に加担した大学から平和を希求する大学へ軍事研究するヒマがあったら、みんなで肩組んで騒ごうぜ! このテーマについての批判が相次いでいる。主張内容の薄さもさながら、左翼的な臭いも…

もはや「シェアハウス」ではないものに向けて――「駆け込み寺」から「家族」へ

この文章は僕の運営しているオープンシェアハウス・サクラ荘の季刊誌「季刊サクラ荘」第二号に寄稿した文章です ホリィ・センです。この文章ではこれまで日本で行われてきたシェアハウス的実践の歴史を軽く振り返り、過去の教訓に学ぶことで、僕がサクラ荘に…

10日間の瞑想合宿に行ってきました

10日間のヴィパッサナー瞑想合宿に行ってきました。ヴィパッサナーというのは「客観的に観察する」ぐらいの意味です。何を客観的に観察するかっていうと自分の呼吸と身体の感覚です。 具体的な瞑想法は適切な指導者しか教えちゃいけないっぽいので割愛します…

サークルクラッシュ同好会の会長をやめます

ホリィ・センです。突然ですがそろそろサークルクラッシュ同好会の会長を辞めて、誰かに引き継ぎたいです。 2012年4月からこの団体を始めてずっと会長を名乗ってきましたが、もう年齢的にはアラサーです。最近18,19歳の人とまともに会話できなくなったのを感…

『生きてるものはいないのか』をドキドキぼーいずがやってたので感想

アトリエ劇研で6月10日14時に観た。なんかこれを最後に2年ぐらい休止するらしいので観れてよかった。 思えば、ドキドキぼーいずを『愛と退屈の国』で初めて観て、その後『じゅんすいなカタチ』を観て、本間くんが演出してる『(おわりたい)漂流』も観に行っ…

西沢大良「近代都市の根拠――新型スラムと二一世紀の都市の課題」(『「シェア」の思想/または愛と制度と空間の関係』p26-52)の個人的レジュメ

個人的なレジュメなので網羅的ではないし、僕個人による言い換えも多いですので注意。 「シェア」の思想/または愛と制度と空間の関係 作者: 編集協力門脇耕三,西沢大良,千葉雅也,國分功一郎,吉村靖孝,青井哲人,猪熊純,中川エリカ,仲俊治,西田亮介,橋本健史,…

背伸びとしゃがみのススメ

世間には学生向け○○だとか、13歳からの○○だとか、10代のための○○だとか若い人に対して上から目線でアドバイスしてやろうという本がいっぱいある。 本に限った話ではなく、おおよそ「教育」をしてやろうという人にはよく見られる態度だと思う(教育者をディス…

シェアハウスとメンヘラ

この文章はオープンシェアハウスサクラ荘が発行しているフリーペーパー的なもの、「季刊サクラ荘」の第一号に寄稿した文章です。サブタイトルをつけるとするなら、「架橋としてのメンヘラ概念とシェアハウスの居場所・自立機能」みたいなところでしょうか。 …

「声優史における悠木碧の位置づけ」を書く前のメモ(テキトー

ぶど子の衝撃 俗/聖を両立する悠木碧:二重人格キャラ(柳生十兵衛、プラチナなど)、ロリババア的キャラ(紫、ミナ、ヴィクトリカ、幼女戦記など)、超越的力を持った少女(立花響、鹿目まどかなど) 遊としての悠木碧:ノドまで使った過剰な声の使い分け…

印象論に満ち満ちた声優史

メモみたいな文章です。 キャラクターを演じる声優たちにおいて主流の声や演技のタイプが歴史的に変化してきたように感じる。それは大きく三つに分けられるように思われる。それが以下だ。 ①芯のある声(~90年代末頃) ②複数の声(90年代末頃~00年代頃) ③…

「変な男にばかり好かれる女」を知るための10のポイント

togetter.com 変な男にばかり好かれる女性が話題なようです。 リンク先の漫画に描かれている「変な男」には「浮気をするクズ男」(僕はよくバンドマン系クズと呼んでいます)と「キモいオタク」(とりわけ「空気が読めず」に特攻してくるタイプ)が描かれて…