ヒズミくんに対する印象操作への批判と、ヒズミシェアハウスへの賛意

ヒズミ(TwitterIDは@make_me_sad)という友人がいる。

僕はかつて、彼と一緒にシェアハウスで住んでいた。彼はあるときシェアハウスから出ていき、その後に自身のシェアハウスを作った。

その彼がインターネット上で強い悪意に晒されているため、この記事を書くことにした。

インターネット上の誹謗中傷に対しては「スルー」することもひとつの有力な手段ではあるが、事実とは異なる情報が広められ、ヒズミくん自身が深く傷ついているのを放置する方がデメリットが大きいと考えた。

そこで、スルーするのではなく、この記事を書くことによってヒズミくんについての歪められた情報を正しておきたい。

 

先に結論を書いておくと、正気正気(しょうきまさき)(TwitterIDは@masaki_sanity)という人がヒズミくんについての、事実の歪められた情報を軽率に広めている。その情報は非常にセンシティブであり、そのためにヒズミくんは深く傷ついている(ように僕には見える)。そのような広め方をすることは非常に問題があると僕は思う。

よって、正気正気氏は、その情報の拡散を止め、発言内容を撤回し、ヒズミくんに対して謝罪すべきだと僕は思う。

正気正気氏からヒズミくんへの個人的な怨恨等があることは想像されるが、そうだとしても、撤回し謝罪すべきであることに変わりはない。

 

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ヒズミくんについて拡散されている情報について、身近にいた僕が知っている限りでの本当の情報を以下に書く(僕がヒズミくんやAさんとの関わりから見たり聞いたりした話である)。

 

①僕(ホリィ・セン)が住んでいたシェアハウスにある女性(Aさんとしよう)がいた。Aさんは僕から見て、精神的に病んでいた。自傷行為オーバードーズ、自殺企図も何度かしていた。彼女の中でそれらを止めるのは難しかったようである。病院にも通っていたが、なかなか快方には向かわなかった

 

②あるときAさんはヒズミくんと知り合い、付き合い始め、シェアハウス内でヒズミくんと共に生活を始めた。何か月か後、ヒズミくんとAさんは二人で家を出ていき、同棲を始めた。

しかし、関係は2人きりで閉じてしまい、難しい関係性だったようである。たとえば、Aさんが関係の悪かった親に対してよく嘘をついていたのを僕は見ている。彼との関係においても、その「虚言癖」のようなものが逆に彼との関係を難しくしていたようだ

③ヒズミくんはAさんのことを家賃の分は養うという約束で暮らしていたが、バイトをしても自由に使えるお金が少ないことに不満を抱いたAさんは、風俗で働く、とヒズミくんに言った

 

④ただでさえ関係が閉じてしんどい状態だったのに加えて、ヒズミくん自身の性嫌悪的な性格もあったのだろう。ヒズミくんは耐えられずに、止めても聞かないAさんを止めるために殴ってしまった。しかし、そこですぐに彼はAさんと共に警察署に行き、警察に相談している。彼自身、暴力を問題視しているからだ。結果、継続的に暴力が振るわれたわけではなかった

 

⑤しかし、そのことも一因となったのか、Aさんは家から失踪し、一人暮らしを始めた。そして、一人暮らし中にAさんは自殺した。ヒズミくんはこのことに後悔をしているし、ヒズミくんが立場の弱い人間に対してまともに暴力を振るったのは、これ以外では聞いたことがない

 

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以上のことを、正気正気氏が誰からどのように聞いたのかは知らない。しかし、正気正気氏は「ヒズミは彼女にDVをして、そのことが死なせたことの遠因になった」と触れ回っているようである(少なくとも1人に対してこのような言い方をしていることを確認した)。

 

これはきわめて問題のある印象操作だと思う。確かに、彼がAさんに対して手を出してしまったことは彼自身認めるように事実である。そのことにはもちろん罪がある。

しかし、彼は継続的に暴力を振るったわけでも、強制的に逃げ道を与えなかったわけでもない。これを「DV」と一言で片づけるのはいかがなものか。

 

閉じた二者関係や日々の生活でストレスが溜まり、自身の彼女が風俗で働くと言って聞かない、そのような立場に立たされたときに、はたして殴らないことを選択できるだろうか(誰も助けてくれない育児において、赤子に対して暴力を振るってしまいそうになる親のことを考えてみてもいいかもしれない)。

もちろん殴らないという人もいるだろうが、ヒズミくんの置かれた状況を鑑みずに一方的にヒズミくんを非難するのはおかしいだろう。

 

そして、その暴力が死なせたことの遠因となったというのであれば、Aさんがどういう人物だったのか、彼とAさんとの関係がどういうものであったのか、Aさんがいかなる事情から自殺に至ったのかといった情報がせめて必要だろう。そういったことも鑑みずにヒズミくんを「人殺し」かのように読める情報を広めるのはきわめて悪質なことだと僕は考える。

 

そして、上で述べた経緯を鑑みると、必ずしもヒズミくんがAさんを殴ったことが彼女の死の原因とは言い難いように思われる。どうすれば彼女は死なずに済んだのか、究極的には僕にも分からないところである。

 

以上より、「ヒズミは彼女にDVをして、そのことが死なせたことの遠因になった」というのは事実を歪めた情報である。正気正気氏は、このような情報の拡散を止め、発言内容を撤回し、ヒズミくんに対して謝罪すべきだと僕は考える。

 

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僕自身、身近な大事な友人の自殺を契機に、二度と同じことが起こってほしくないと思い「メサコン」(メサイア・コンプレックス、救世主になりたいコンプレックス)活動、要するに生きづらい人を支援する活動を始めた。その活動によって実際のところ人を助けられているのかどうか、評価することは難しい。

とはいえ、助けてほしいというサインを出している人間を助けるために、できる範囲でその手助けをする、ということを僕はあまり間違っていないと思っている。そういう活動をうまいことやっていく人間が一人でも多く増えればよいと僕は思っている。

ヒズミくんがシェアハウスによって、そのような活動をおこなっていることに僕は敬意を表したいし、今後もその活動が続く限りで応援・手助けしていこうと思っている。

だからこそ、そのヒズミくんに対して正当な批判ではなく、彼を陥れるような印象操作が行われていることに対しては厳しく批判しなければならないと感じた。

 

この批判は正気正気氏に対するものだけではない。正当な批判、たとえば、ヒズミくんの活動の改善や修正を目的とするような批判ならまだしも、そうでない「批判もどき」によってヒズミくんを傷つけることは端的に間違っているし、卑劣でダサいとも思う。

この「批判もどき」がどれだけ行われたとしても、ヒズミくんは聞く耳を持つ必要がないと思う。